数に限りがあります。

 

あ、別に何かを販売するわけではないので悪しからず。

 

この「数に限りがあります」は至るところで使われ、今なお強い効果を発揮する販促手法であることをお伝えしたいだけです。

 

「数に限りがあります」は、希少性限定性を応用した販促です。

 

数量限定で販売する商品は、購入機会が限られているため、「今買わないと二度と手に入らない」と消費者に思わせます。

 

すると、そういった機会の損失を逃さないため、限定されたものに価値を感じるため、消費者の購買意欲をかき立てます。

 

この方法の応用で、残り個数を表示する方法があります。

 

例えば、「先着100名に販売します」というキャンペーンを設け、「残りの販売枠・14名」と表示することで、今すぐ購入しなければ機会を失ってしまうと思わせることで購入を促すのです。

 

実は、この限定性がないと、いつでも買えると思われてしまい、一生買わないであろう消費者がたくさん出てしまいます。

 

しかし、数に限りがあると伝えることで、購買に踏み切るようになります。

 

「今すぐ買う理由」をつけないと人は買ってくれないものです。

 

この限定性を用いた販売で、大きく賑わせた例があります。

 

東京駅開業100周年のとき、JR東日本は記念Suicaを限定で発行しました。

 

記念Suicaは当初は1万5000枚限定だったそうですが、予約殺到のため最終的に希望者全員が購入できるようになりました。

 

100周年という希少性のある記念Suicaであり、発行枚数が限定されています。

 

さらに、開業100周年は話題性のあるイベントだったため、その折に購入しようと思った人が数多くいても不思議ではありません。

 

記念Suicaは、どんな種類があったのか全然知らなかったのですが、検索してみると実は色々な口実で記念Suicaを発行していました。

 

2006年の3月には、東京駅ルネッサンスという記念で1万枚発売されていましたし、PASMOやICOKAなどと相互利用が可能になる度に記念Suicaが発行されていました。

 

東京駅開業100周年記念Suicaは手元に届くのに、一年待たなければならない人が出るほど予約が殺到する人気で、さすがにこの盛況ぶりは異例のことだと思います。

 

なお、既に手に入れた人がオークションで売りに出しております。


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