マーケティング用語解説「ま」
マーケター
マーケティングを行う人。
マーケティングについては「マーケティング」を参照。
マーケット・イン
マーケティング・コンセプトの一つで、市場を観察し、顧客が望むものを生産する考え方。
企業側が良いものを生産するのではなく、売れるもの(顧客が求めるもの)を生産するコンセプトです。
マーケティング
顧客との価値の交換に関わる活動全般。
定義は機関によってさまざまありますが、マーケティングが企業に求められる活動は「売上(あるいは利益)を上げること」にあります。
そのため、売上を生む活動全般がマーケティングであるとも言えます。
販売や広告などと同義に使われる場合もありますが、これらはマーケティングの一部に過ぎません。
販売もマーケティングですし、生産もマーケティングです。したがって、企業活動においてマーケティングに全く関係ない活動は存在しないといっても過言ではありません。
マーケティング・マイオピア
近視眼的マーケティング。
製品に目を向けて、その先にいる顧客を見ないこと。
例えば、アメリカの鉄道事業者は「自分たちは鉄道事業者だ」と定義して、鉄道に力を入れていました。
その後、航空技術の発達により航空事業が成長し、鉄道事業が衰退しました。
衰退してしまった鉄道事業者が、もし「顧客は鉄道ではなく、輸送手段を求めている」と顧客に目を向けていれば、鉄道にこだわらずに航空事業で成長していけたでしょう。
セオドア・レビットはこのような鉄道事業者はマーケティング・マイオピアに陥ったと言いました。
マーケティング・ミックス
売上に影響を与えるためにマーケティングで用いるツールの組み合わせ。
主に4P(Product、Price、Place、Promotionの4つ。意味はそれぞれ製品、価格、流通、プロモーション)という形式にまとめられています。
ただし、4Pは伝統的なマーケティング・ミックスであり、4Pに固執する必要性は必ずしもありません。
例えば、パッケージデザインに注力している場合はさらにPackage(パッケージ)のPを足しても良いですし、コトラーはPRのPを足すことも提唱しています。
4Pは顧客の視点を忘れているとして、顧客視点でのマーケティング・ミックス4Cも提唱されています。
4Cの内訳は、Customer Solution(顧客の問題解決)、Cost(顧客が支払う費用)、Convinience(顧客の利便性)、Communication(顧客とのコミュニケーション)とされています。
PやCのイニシャルでくくっているのは収まりの良さがあるためであり、イニシャルにこだわらず、各要素の本質によって再定義することもありました。
マーケティング・ミックスの要諦は、4Pか4Cかではなく、状況に応じて適切なツールを選ぶことであり、4P、4C、あるいは5Pといった枠組み自体はそれほど重要視されていません。
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マス・マーケット
マス市場。
マス(mass)は大衆や大きなかたまりを意味し、属性分けしない市場全体をマス・マーケットと言います。
マス・マーケットを対象とするマーケティングをマス・マーケティングと言い、市場にいる消費者全てに画一的な手法でアプローチするマーケティング手法です。