マーケティング用語解説「せ」
生産財
製品を生産するために使用される財。対義語は消費財。
生産財市場は消費財と異なる市場特性を持ちます。
一般的なマーケティング理論は、消費財市場を対象としており、生産財市場には特性に応じたマーケティングを施す必要があり、生産財マーケティングというマーケティング分野が担当します。
製品
欲求やニーズを満たす目的で市場に提供され、消費の対象となるすべてのもの。
有形・無形問わず、消費対象であるなら、場所や組織も含まれます。
商品との違いについては、一般論では「製造された品物」が「製品」、「商いとして売買される品物」が「商品」とされています。
商品の集合の中に、製品が含まれており、サービスも商品の集合に含まれます。
ただし、「有形の提供物」を「製品」、「無形の提供物」を「サービス」とすることが多いです。
なお、当サイトでは断りがない限りは、商品と製品に違いはありません。
類義語
商品
製品志向
マーケティング・コンセプトの一つ。
「顧客はより良い製品を好むはず」という考え。
製品(もっと言うと自社)ばかりに目線が行って、本当に大事な顧客に目を向けない、近視眼的なマーケティングに陥りがちなコンセプトです。
しかし、製品の品質をより高めようという考えは、悪いことではありません。
製品ライフサイクル
製品が市場に導入されてから、撤廃されるまでの周期。
導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの期間があります。
各期の長さは、製品によって異なり、例えばロングセラーの製品は成熟期が長くなります。
セールス・フォース
販売員の集団をセールス・フォースと言います。
マーケティングにおいては、プロモーションの人的販売で扱う分野です。
セールス・フォースは社内の正規の従業員だけでなく、契約社員や販売代行業者などさまざまな形態で活用します。
セグメンテーション
市場をニーズごとに分割すること。市場細分化と訳されます。
市場は多様な異なるニースで構成されており、(個人個人全く同じではないが)同質のニーズを持った消費者の集団に分割します。
分割した市場を、市場セグメントと言います。
マーケティング戦略のプロセスは、セグメンテーションを終えると、ターゲティングに移行します。
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セグメンテーション(市場細分化)
専門品
独自のブランドや個性を持った製品。
高単価で消費者は十分な購買努力をかけてから購買する傾向がある製品です。
高級ブランド品など、一般に高級ステータスになる製品が該当します。