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マーケティングにおける心理学|心理学を学ぶワケ

 

マーケティングは会議室にこもって、フレームワークを基に戦略を練ればこと足りるという活動ではありません。

 

私たちが関わっている相手は顧客です。そして、その顧客は物言わぬ機械などではなく、人間であることを忘れてはなりません。

 

人間である以上、その行動は人間心理に依存します。

 

相手が完全に合理的に行動していると思って、メーカーは黙って良い製品を作れば勝手に売れる、安く提供すれば売れるという、顧客を無視したずさんなビジネスではこの先立ち行かないでしょう。

 

顧客に購入してもらうことが、マーケティングのゴールである以上、顧客のことを知る必要があります。

 

顧客がなぜ私たちの商品を買ってくれたのか、あるいは買ってくれないのかを知ることができれば、マーケティングの成功率は格段に上がります。

 

戦略を机上の空論で終わらせないためにも、マーケティング戦略の最終段階である顧客との関わりにおいて、私たちが提供する商品をどのように伝えれば顧客の心に響くかを知る必要があるのです。

 

そして、顧客を購買へと促す方法が「心理学」を学ぶことで得られるのです。

 

心理学を学ぶといっても私たちは心理学者を目指すわけでは決してないので、専門的な心理学書から学ぶ必要はありません。

 

顧客がどのようにして購買に至るのか、どのようにすれば顧客を説得できるのかが学べれば良いのです。幸い、そのようなビジネスに役立つ心理学について解説された本は数多く出版されています。

 

マーケターが心理学を学ぶのに最も有名な本はロバート・B・チャルディーニの「影響力の武器」でしょう。

 

この本は科学的証拠に基づいた、人を動かす原理について詳細に述べた本です。

 

なんと、ページ数は450ページを超える厚さですので、この本一冊を読破するだけでも一苦労すると思います。

 

そのため、本サイトの「心理学」では、あなたがこれからビジネスやマーケティングに使える、人を動かす人間心理のエッセンスを簡潔に解説します。

 

経済学でも心理学が使われている

経済学においては、人間は経済的合理性に基づいて行動しているという前提(経済人モデル)で理論が構築されています。

 

しかし、実際には、人は必ずしも合理的ではないし、時に個人よりも社会や他人を優先したりと利他的な面も見せます。

 

私たちは、自分がいる社会や文化の影響を多分に受けています。

 

このため、私たちは完全に個人主義で利己的な行動をすることはなく、他人の行動が自分の欲求に影響を与えることもあります。

 

私たちは合理性だけで動くのではなく、その時々の感情で行動が左右されます。従来の経済学では、人の経済活動に人間心理が関わっていることを考慮に入れませんでした。

 

心理学が発展してきて、経済学に心理学を応用し始め、人間の行動や意思決定を経済学の面と心理学の面から究明しようと試みる学問ができました。

 

その学問が行動経済学という、人がどのような状況でどのように意思決定するのかを実験の観察から解き明かす学問です。


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