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買ってもらうためにはラポールを築こう

 

ラポールとはフランス語で「橋をかける」を意味しますです。

 

セールスやマーケティングで用いられるラポールの意味は信頼関係であり、「顧客とラポールを築く」というのは「顧客と信頼関係を築く」ことと同義です。

 

では反対に、ラポールが築けていないというのはどういう意味なのかというと、「信頼される」の裏返しで、つまり「信頼されない」ということです。

 

購入に至らない顧客の多くはあなたと信頼関係が築けていません。

 

「あなたのことは信頼しているけど、あなたの商品の買えない」という顧客はいます。この場合、問題はあなたと顧客の信頼関係以外に問題があります。

 

そもそも、相手が商品の見込み客として正しくなかった(ターゲットが誤っていた)のです。

 

しかし、「あなたのことは信頼していないけど、あなたの商品は買います」という顧客はまずいないでしょう。

 

信頼していない人から商品を買う人なんて居ませんよね? このような状況をラポールが築けていないといいます。

 

このままでは商品の購入には至りませんので、ラポールを築く必要があります。

 

ラポールの構築:単純接触効果

ラポールの構築方法で、一番簡単なのは「接触回数を増やすこと」です。

 

社会心理学者のザイオンス教授の研究によると、人は、ある対象への好感度は、その対象との接触回数に依存します。

 

つまり、接触回数が増えるほど好感度が増すということです。この効果を単純接触効果、あるいは研究者の名前からザイオンス効果と呼びます。

 

対象とはモノだけでなく人も含みます。

 

ですので、あなたが対面営業をしているのなら訪問回数を増やすことで、好感度を上げられます(あまりにも頻繁に訪問すると嫌がられるかもしれませんが)。

 

ここで大切なのは接触回数と接触時間は別物であることです。

 

営業で、顧客への訪問を、滞在時間1回当たり1時間を5回と、5時間を1回の訪問では、累計滞在時間が同じでも、効果が全く異なります。

 

この場合は、前者の「1回の訪問で1時間滞在する営業を5回繰り返した方」が接触回数が多いため、好感度が高くなります。

 

広告を打つのであれば、一度だけでなく、何度も広告を打つことで、好感度を増すでしょう。

 

メールマガジンやニューズレターを発行しているのであれば、売り込みは一回目ではなく、何度も顧客に有益な情報を送って、顧客から信頼されるようになってから売り込むと効果的です。


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