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マーケティングって何だ?|マーケティングの定義

 

さまざまなマーケティングの定義

 

マーケティングについて語るためにはまず「マーケティングとは何か?」を明らかにしなくてはなりません。

 

マーケティング」という言葉を検索すると何百万件もの検索結果が出て、「○○マーケティング」などのさまざまなマーケティング手法や戦略が公開されています。

 

では、マーケティングとはそもそも何でしょうか? 単に販売やプロモーション、広告手法がマーケティングなのでしょうか?

 

そこで、マーケティングを定義している例を紹介します。

 

まず最初に紹介する、アメリカ・マーケティング協会(AMA)では、マーケティングを次のように定義しています。

 

マーケティングとは、顧客やクライアント、パートナー、さらには広く社会一般にとって価値のあるオファリングスを創造・伝達・提供・交換するための活動とそれに関わる組織・機関、および一連のプロセスのことを指す。(2007年)

 

また、日本マーケティング協会では次のように定義しています。

 

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。(1990年)

 

このようにマーケティングとはただのプロモーション活動や特定の手法を指すのではないことがわかります。さらに、プロモーションよりも広い活動をマーケティングでは取り扱っていることがわかります。

 

しかし、これらの定義では私たちがビジネスで使うマーケティングとは何なのかがはっきり見えてきません。

 

経営的なマーケティングの定義は「製品を売り込む方法」や「売れる仕組みを作る」などさまざまあります。これらが、マーケティングの最も簡潔で浸透している定義でしょう。

 

なお、ピーター・ドラッカーはマーケティングの狙いを「売り込みを不要にすること」としています。

 

顧客を知り尽くして、顧客にぴったりの製品やサービスを用意すれば、あとは勝手に売れるようになるということです。

 

しかし、単に売れるための仕組み作りだけがマーケティングの役割ではありません。マーケティングはビジネスの全体に関わることです。

 

マーケティングとは「顧客と価値を交換する活動」

ビジネスとは詰まるところ「価値の交換」です。

 

あなたが、ある企業の商品に100円を支払う価値を感じれば、100円とその商品を交換する。つまり購入するでしょう。反対に、100円も価値を感じなかったら、その商品を買うことはないでしょう。

 

この、商品を購入するさいのやり取りが価値の交換であり、マーケティングの役割は顧客に商品やサービスがお金を払うにふさわしい価値を感じさせることです。

 

マーケティングは製品を販売するという、ビジネスの最後のプロセスのみを指すのではなく、もっと前からマーケティング活動は始まっています。

 

マーケティングは、製品の販売方法だけでなく、製品のコンセプトの開発から販売までの一連の流れ全てにマーケティングが関わっていきます。

 

よくマーケティングを分かっていないために出てくる「良い製品を作れば売れる」という勘違いがあります。

 

しかし、何が「良い製品」なのかは顧客を知らなければわかりません。

 

メーカーが勝手に「この商品は素晴らしい」などと言っても顧客が求めているものと違えば当然買ってくれません。また、本当に品質が良くても伝わらなければ買ってくれません。

 

顧客にとって「良い製品」を知るためにもマーケティングはあります。

 

また仮に、本当に「良い製品」、すなわち「顧客が本当に求めている製品」が作れたとしても、それだけでは売れません。

 

せっかく顧客の求める製品を作れたとしても顧客の手に届かなければ意味はありません。顧客に製品の価値を伝えるための広告や宣伝方法、そしてどのように販売するかを決定するのもマーケティングです。

 

製品の存在を知らなければ買ってもらえませんし、販路が無く顧客が買いたいと思っても製品を顧客の手に届けられなければ取引はできません。これらの問題を解決するためにもマーケティングがあるのです。

 

まとめると、マーケティングとは「顧客との価値の交換にかかわる全ての活動」です。製品の設計・開発もマーケティングですし、もちろん販売もマーケティングです。

 

あまりにも広い範囲でマーケティングという言葉を定義してしまいましたが、マーケティングとは本来、一部門に任せるものではなくビジネスに関わる全ての人が意識すべき顧客のためにあるものです。

 

マーケティングの一部を取り上げると、広告やチラシでは「マーケティングとは適切な顧客に適切なメッセージを伝えること」と定義する場合もあります。

 

これは、広告やチラシでどのように顧客に価値を伝えるのかという活動に焦点を当てているからこのような定義がされます。しかし、マーケティングの本質は何も変わりません。

 

顧客に満足いただけるよう価値を提供し対価を得ること(価値の交換)がビジネスの本質であり、価値の交換を実現するプロセス全てがマーケティングの本質です。

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