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製品の分類

 

企業が提供している製品をと言います。財には種類があり、分類方法もさまざまあります。

 

ここでは、製品の分類を紹介します。

 

財の有形と無形

財には形有るものと、無いものに分けられます。形有る財を有形財、形無い財を無形財と言います。

 

一般に、製品は有形財であり、サービスは無形財です。

 

マーケティングの4Pでは、財の分類に関わらず一緒くたに「製品(Product)」と呼びますが、財の分類によっては経営上大きく性格が異なります。

 

例えば、有形財は在庫を持ちますが、無形財は在庫は存在しません。在庫の有無で経営上取るべき行動が異なります。

 

このように、財の種類によって取り扱い方が異なる為、自社の取り扱う財の種類と性格をきちんと把握しましょう。

 

有形財はさらに、非耐久財耐久財に分類できます。

 

非耐久財とは、一度から数度の使用で消耗してしまう有形財です。例えば、食料品や日用品はほとんどが非耐久財です。

 

非耐久財は購入から消耗までが短期間なため、頻繁に繰り返し購入されます。

 

そのため消費者の日常生活圏内で手の届くよう流通させます。

 

耐久財とは、非耐久財と異なり度重なる使用に耐える有形財です。自動車や家電製品などが耐久財に当たります。

 

非耐久財とは逆に、購入サイクルが長いため、新規顧客を獲得しても買い替え需要がなかなか発生しません。

 

そのため、次々と新規顧客を開拓し続けなければならない特徴があります。

 

また、顧客は長期間にわたり所有するため、保証やアフターケア、メンテナンスなどで顧客からの信用を高める必要があります。

 

価格面では一般に、耐久財は非耐久財より高額です。

 

消費財と生産財

財は供給相手によっても分類できます。ビジネスをBtoC、BtoBなどに分類できるように、消費者を対象に販売する(BtoC)財を消費財、企業や政府等を対象に販売する(BtoB)財を生産財と呼びます。

 

また、生産財は産業財、業務者用品とも呼ばれます。

 

消費財は私達が、日常生活で購入している財です。例えば、食料品、衣料品、生活用品、家電製品などがあります。

 

販売対象は不特定多数の最終消費者(エンドユーザ)であり、個々人の嗜好に合わせた製品開発が難しく、自ずとマスマーケティングになりがちです。

 

一回当たりの購買数量は少ないため、より多くの消費者に、より多くの回数の購入を促すことで利益を拡大しようと力を注ぎます。

 

例えば、日焼け止めの販売では冬にも日焼け対策は必要であることを訴えることで、利用回数を増やしました。

 

消費者は製品に対する不完全な知識や情報しか持ち合わせていないため、イメージや印象が重要な購買要因になります。

 

飲食店を例にとると、ある店舗で異物混入事件が発生した場合、その店舗と同じチェーン店がいくら管理を徹底しているという事実があろうとも、消費者は来店をためらうものです。

 

インターネットの普及やSNSのようなネット上での人との繋がりが日常的に在る現在は、イメージや憶測が良くも悪くも波及しやすいためイメージを保つことはBtoC企業の重要な課題となっています。

 

生産財には、工作機械や材料などの資材があります。

 

販売対象は、企業生産者、政府機関などの組織が主です。

 

生産財市場の特徴は市場規模が消費財市場より大きく、市場プレイヤーが少数です。

 

一度の購買数量は大量であるため、売り手は一つの取引先で多くの売上を確保できます。

 

また、その反対に多くの財を購入する大口顧客が存在するため、売り手にとって買い手は大きな影響力を持ちます。大口からの取引が消滅することで、売上が激減するケースも少なくありません。

 

資材業者が製造業者へ販売、さらに部品製造業者や工作機械製造業者が完成品製造業者に販売などの形で生産財は流通します。

 

購買動機はや態度は消費者と異なり、合理的な動機で購買することが多いです。

 

企業は経営目的を達成するために、製品を製造するための資材や工作機械を購入します。

 

より多くの利益を確保することが目的であるため、生産財は価格の低さや、品質の高さに非常に厳しいです。

 

販売する場合は、対象の目標達成に強く貢献できることを明示しなければなりません。消費財と異なり、人的販売による営業が有効です。

 

また、購買予算が限られていることもあり、価格には対しシビアで、供給業者の選定の際に(ある程度の品質さえクリアしていれば)価格のみを決定要因にする企業もしばしばあります。ただし、生産財は短期的には需要の価格変化は低い傾向があります。

 

財の分類。財は複数の切り口で分けられます。有形か無形か、販売対象は消費者か生産者かなど。財の分類によってマーケティングを行う方針が異なるため、取り扱っている財がどのように分類されているかを確認しておきましょう。

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