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誰がマーケティングをするのか、何をマーケティングするのか

 

マーケティングは誰がするのか

 

一般に、マーケティングに携わる人をマーケター(marketer、マーケッターとも)と呼びます。農業(farm)に従事する者をfarmerというので、マーケターとは市場(market)に従事する者とも言えるでしょう。

 

では、マーケティングに携わる人とはどういう人なのでしょうか。 

 

マーケターとは、企業のマーケティング部門に所属している人やマーケティングに造詣が深いコンサルタントなどのみを指す言葉ではありません。

 

マーケターは端的に他者からの反応を求める人を指します。

 

ここでいう反応とは求める人によってさまざまな種類があります。

 

企業のような営利法人なら購買などの契約を、宗教法人や非営利法人などは寄付を、選挙の候補者なら投票を、それぞれが各々の目的によってさまざまな反応を求めます。

 

単に誰かから注目を浴びることだけを欲して、ブログやソーシャルメディアに情報発信することも、他者からの反応を求めていることに違いありません。

 

マーケターは相手からの反応を求める側を指しますが、二人の人間がいて、両者がお互いに何かを売りたい(相手の購買という反応を得たい)場合は二人ともマーケターと呼ぶことができます。

 

何をマーケティングするのか

マーケターがどのような人を指すのかはわかりました。

 

では、マーケターは何をマーケティングするのでしょうか。マーケティングの対象10個をここで紹介します。

 

@財
マーケティングの対象の大部分は有形財です。市場に出回っている自動車や家電製品、食品など、企業はさまざまな製品を生産・販売しています。

 

また、フリーマーケットやオークションといった形で個人でも財を販売する機会があり、BtoB(Business to Business:企業間取引)、BtoC(Business to Consumer:企業対消費者間取引)、CtoC(Consumer to Consumer:消費者間取引)あらゆる形態で取引されています。

 

Aサービス
経済が発達し、今日までさまざまな産業が産まれてきました。中でも、第三次産業は多様化して、サービス業と一括りに呼ぶにはまとまりがつかないほど多くの業種が存在します。

 

現在、就業者数の6割以上が第三次産業に就業しており、サービス業に就く人は就業者の中でも大部分を占めます。

 

サービスとは、基本的に無形の提供物であり、宿泊業や教育、理美容、弁護士や税理士といった士業、経営コンサルタントなど自らの専門性を活かした提供物です。

 

宿泊業など、料理を提供するといった形で、財とサービスの両方が提供されるケースが多いです。

 

B人
今日では、芸能人以外でも個人のブランディングが注目されています。

 

TVなどのマスコミに露出することで名前を売る医師や弁護士、会社経営者なども少なくありません。この傾向はこれからますます強くなっていき、個人の力がより重要になっていきます。

 

如何に「自分」というブランドを魅せるか、といったパーソナルなマーケティングが必要になります。

 

C経験
財とサービスの組み合わせから得られる経験を顧客に届けることができます。

 

テーマパークではアトラクションによる興奮が得られたり、家族との楽しい経験が作れます。普段、日常では得られない経験を作り出すことで、顧客に満足して貰えるよう設計します。

 

経験マーケティングや経験価値など、経験自体がマーケティングの対象として重視されています。

 

D資産
不動産や株式、債券など、価格が付けられた所有権です。例えば株式は会社の所有権であり、株価はそのまま会社の値段です。

 

証券会社は投資家が買いたくなるよう株式をマーケティングする必要があります。

 

Eイベント
スポーツや音楽などさまざまなイベントのプロモーションをします。

 

F場所
都道府県や市区町村など、各地で旅行者や住人などを呼び込んでいます。

 

もちろん、日本国内に限ったことではなく国単位で旅行者を呼び込んだり、海外企業の工場の誘致など、場所をマーケティングします。

 

G組織
企業、大学、非営利団体はマーケティングを利用して、自らのイメージを世間に認知させて、大学なら入学希望者を、企業なら顧客をより多く獲得しようと躍起になっています。

 

H情報
情報も財同様に市場に送りだすことができます。教育は情報そのものですし、コンサルタントも情報を商品として売っている業種です。

 

マーケターは自社の情報がどれだけ価値のあるものなのかを伝える必要があります。

 

Iアイデア
あらゆる市場提供物にはアイデアが基にあります。

 

社内、社外を問わず、アイデアを発信することで、相手から何らかの反応を得ることができ、新たな気付きを得られることができます。

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